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米ぬかの健康作用

2026.08.11

米ぬかは“発酵させる”と、おなかの菌まで変わる

そのままの米ぬか、発酵させた米ぬか、どっちがいい?

米ぬかは栄養がぎゅっとつまった素材だ。

でも「そのまま与える」のと「菌で発酵させてから与える」のとでは、体の中での働きが変わるかもしれない。

この違いを、豚を使ってていねいに比べた研究がある。

90頭の豚で、3つの食事を比べた

中国の研究チームは、仕上げ期の豚90頭を3つのグループに分けた。

ふつうの食事、脱脂した米ぬかをそのまま10%加えた食事、同じ米ぬかを発酵させて10%加えた食事の3つだ。

発酵には枯草菌や酵母、乳酸菌に加えて、フィチン酸を分解する酵素を組み合わせている。

米ぬか発酵混合飼料を軸にするクロノーブにとっても、興味をひかれる設計だ。

発酵させた方に、いくつもの変化が見えた

発酵させた米ぬかを食べたグループでは、前向きな変化がいくつも報告された。

まず腸の中で、繊維を分解する菌が増えていた。

そして便の中の酢酸や酪酸といった短鎖脂肪酸も増えていた。

短鎖脂肪酸は腸の元気さと関わるとして注目される物質だ。

体の面でも違いがあった。

発酵米ぬかのグループは血液中の抗酸化に関わる力が高まり、酸化のダメージを示す指標は下がっていた。

免疫に関わる指標にも良い方向の変化がみられている。

さらに腸のバリア機能を示す指標も改善していた。

なぜ発酵で変わるのか

発酵は、いわば菌による下ごしらえだ。

菌が米ぬかの成分を食べやすい形に変え、体にとりこみにくかった部分をほどいていく。

その結果として、腸の菌のバランスや、菌がつくる物質にも変化が広がると考えられている。

クロノーブが米ぬかを発酵させて使うのも、こうした下ごしらえの力を生かすためだ。

注意しておきたいこと

この研究の対象は豚であって、犬や猫、人ではない。

動物の種類が違えば腸の反応も変わってくる。

だからこの結果をそのまま「ペットや人にも同じ効果がある」と広げることはできない。

発酵米ぬかが何かの病気を治したり防いだりできる、という話でもない。

あくまで発酵という工程が腸内環境に関わりうることを示した一例として受け止めたい。

まとめ

同じ米ぬかでも、発酵させると腸の菌や体の指標に違いが出ることが豚の研究で示された。

発酵は米ぬかの力を引き出すための、昔ながらで理にかなった知恵だ。

その意味を知っておくと、日々の腸活の見え方も少し変わってくる。

出典

Su W, Jiang Z, Wang C, Zhang Y, Gong T, Wang F, Jin M, Wang Y, Lu Z. Co-fermented defatted rice bran alters gut microbiota and improves growth performance, antioxidant capacity, immune status and intestinal permeability of finishing pigs. Animal Nutrition. 2022;11:413-424. DOI:10.1016/j.aninu.2022.07.008.