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米ぬかの健康作用

2026.08.05

「ポストバイオティクス」って何? ― 生きていない菌が腸を助けるふしぎ

「バイオティクス」が3つもある?

腸活の話でよく出てくるのがプロバイオティクスです。

最近はそれに似たプレバイオティクスやポストバイオティクスという言葉も増えてきました。

名前が似ているので、こんがらがりやすいところです。

この3つは腸を助ける登場人物として、それぞれ役割がちがいます。

今回は2021年に専門家がまとめた国際的な定義をもとに、その中でも新顔のポストバイオティクスをやさしく紹介します。

まずは3つの違いから

プロバイオティクスは、生きたまま腸まで届いてはたらく菌のことです。

プレバイオティクスは、その良い菌のエサになる食物繊維などを指します。

そしてポストバイオティクスは、役目を終えて生きてはいない菌そのものや、その菌がつくった成分のことです。

プロバイオティクス・プレバイオティクス・ポストバイオティクスの違いを3つ並べて示した概念図

ポイントは、菌が生きているかどうかにこだわらないところです。

生きていない菌やその成分でも、体にうれしいはたらきが期待できるという新しい考え方です。

発酵は「ポストバイオティクスの工場」

ではポストバイオティクスは、どこで生まれるのでしょうか。

その代表が、昔から親しまれてきた発酵です。

発酵は生きた菌が原料を分解して、別のものに作りかえるはたらきです。

このとき菌はいろいろな成分をのこしたり、自分自身のかたちを変えたりします。

発酵が進んだ食品には、生きた菌だけでなく菌がのこした成分もいっしょに含まれています。

米ぬかを生菌で発酵させると有用な成分がのこることを3段階で示した概念図

つまり発酵食品は、菌のエサと生きた菌と菌がのこした成分を、まとめて受け取れる食べものと言えます。

クロノーブとのつながり

クロノーブは米ぬかを発酵させた生菌のちからに着目した製品です。

米ぬかを菌で発酵させるということは、生きた菌だけでなく発酵の過程で生まれた成分も、いっしょに育てているということです。

ポストバイオティクスという新しい見方は、発酵という昔ながらの知恵のよさをあらためて教えてくれます。

気をつけたいこと

ここで紹介したのは、あくまで言葉の定義と考え方です。

ポストバイオティクスが特定の病気を治したり予防したりすると約束するものではありません。

研究はまだ広がっている途中で、どの成分がどのくらい役立つのかは、これから明らかになっていく分野です。

米ぬかは食物繊維や脂質が多い食材でもあります。

はじめて取り入れるときは少しずつ試して、その子や自分の体調に合わせてください。

気になる不調が続くときは、自己判断せずに動物病院やお医者さんに相談してください。

まとめ

ポストバイオティクスは、生きていない菌やその成分が腸を助けるという新しい考え方です。

生きた菌を指すプロバイオティクスとは、ここが大きくちがいます。

発酵はそうした成分が自然に生まれる、身近な工場のような存在です。

これからも米ぬかと腸内環境をめぐる研究を、やさしくお届けしていきます。

出典

Salminen S, Collado MC, Endo A, ほか.「The International Scientific Association of Probiotics and Prebiotics (ISAPP) consensus statement on the definition and scope of postbiotics」*Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology*. 2021; 18(9): 649–667. DOI: 10.1038/s41575-021-00440-6.