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コラム

2021.09.06

パーキンソン病と腸内細菌

パーキンソン病は振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こる病気です。大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こります。ドパミン神経細胞が減ると体が動きにくくなり、ふるえが起こりやすくなります。その理由はわかっていませんが、現在はドパミン神経細胞の中にαシヌクレインというタンパク質が凝集して蓄積し、ドパミン神経細胞が減少すると考えられています。そして、その発症には腸内細菌が関与していると考えられています。症状はふるえ(振戦)、筋強剛(筋固縮)、動作緩慢、姿勢保持障害が主な運動症状で、そのほかには、便秘や頻尿、発汗、易疲労性(疲れやすいこと)、嗅覚の低下、 起立性低血圧 (立ちくらみ)、気分が晴れない(うつ)、興味が薄れ意欲が低下する(アパシー)などの症状も起こることがあり、非運動症状と呼ばれています。便秘は非運動症状の中でもとりわけ頻度が高く,しばしば治療に難渋します。便秘に対しては腸内細菌のバランスを整えるプロバイオティクスが有用です。

パーキンソン病治療に関してはこちらの動画が参考になりますので、是非、ご覧ください。
パーキンソン病の治療~あなたはどのような 選択をしますか?~

【参考文献】
1)難病情報センターホームページ https://www.nanbyou.or.jp/entry/169
2) 藤田 裕明ほか: パーキンソン病の最新治療を含めて: Dokkyo Journal of Medical Sciences 47(3):201 〜211,2020