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コラム

2021.08.02

運動と腸内細菌

運動は食事と同様に腸内細菌叢を変化させる要因の一つと考えられています。適度な運動が健康に欠かせないことは常識ですが、腸内細菌にまで影響を及ぼすとは興味深いですね。身体にダメージを受けるような練習や試合をするアスリートの腸内細菌叢は,運動(と食事)によりそのダメージを修復できるような腸内細菌叢に変化しているそうです。

では、どのような腸内細菌が望ましいのでしょうか?

個人の腸内細菌叢は多様で、個々の腸内細菌は本質的に異なることから,特定の種類の細菌による機能ではなく,細菌叢全体の細菌で「アスリート型」の腸内細菌叢を形成しているのではないかと考えられています。

肥満の方と健常な方の腸内細菌が異なることが知られていますが、特定の1菌種1 菌株が肥満を引き起こすわけではなく,細菌叢全体の細菌が原因となります。 特定の菌種を増やすだけは不十分で、腸内細菌叢を理想の形にすることが必要ですが、具体的な対応策については、まだわからないことが多く、専門家により研究が進められています。

【参考文献】森田 英利, 運動と腸内細菌叢. 腸内細菌学雑誌 34 : 13-18,2020