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コラム

2021.07.26

睡眠と腸内細菌

睡眠が健康に様々な影響を与えていること,例えば不眠に代表される睡眠の障害が,糖尿病・高血圧・肥満症などの生活習慣病と関係があることがわかってきています。

また睡眠が腸管機能に影響を与えることは以前より知られています。夜間勤務のある方や長時間旅行者などに代表される不規則な生活の方々では,消化管症状を訴える頻度が多いことや,睡眠障害が過敏性腸症候群や逆流性食道炎のリスクとなることが知られています。 なぜそのようなことが起こるかという理由ですが、睡眠障害が腸内細菌叢を乱し、その結果として腸内細菌叢不全により引き起こされる糖尿病・高血圧・肥満症などが発症または悪化するようです。また、その逆に腸内細菌が睡眠に影響を与える可能性も示唆されており、腸内細菌を改善することにより、睡眠の治療、さらには生活習慣病の治療が期待されています。

【参考文献】入江潤一郎ほか:睡眠と腸内細菌叢. 腸内細菌学雑誌 31 : 143-150,2017