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ペット健康情報コラム

2026.08.26

子犬のおなかは日々成長中!生まれた体重で変わる腸内細菌の話

生まれたては「まっさら」、そこから育つおなかの菌

子犬は生まれた瞬間から、腸の中に菌をすまわせ、少しずつその顔ぶれを増やしていきます。

大人の犬のように整った腸内環境は、最初からあるわけではなく、生まれてからの数週間でぐんと形づくられます。

この時期のおなかの育ち方には、思いがけない要素が関わっていることが研究でわかってきました。

57頭の子犬を追いかけた研究

ある研究では、57頭の子犬を生まれたときの体重で三つのグループに分けて観察しました。

小さめに生まれた子犬が14頭、標準が29頭、大きめが14頭という内訳です。

そして生後2日、21日、28日と時間を追って、それぞれの腸内細菌のようすを調べていきました。

生まれた体重で、スタートに差が出た

小さめに生まれた子犬では、最初のうち大腸菌などの「すきをつく菌」が多めで、菌の種類の豊かさもやや少ない傾向が見られました。

反対に大きめに生まれた子犬では、体に良いとされる菌が早い時期から多く、腸内環境の育ちが一歩先を行くようすがうかがえました。

生まれたときの体格の違いが、おなかの中のスタートラインにもあらわれていたのです。

でも、ちゃんと追いついていく

ここで心強いのは、その差がずっと続くわけではないという点です。

研究では、生後28日ごろになると、小さめに生まれた子犬の腸内細菌も、ほかの子犬たちと似たようすに近づいていきました。

最初はゆっくりでも、時間とともに腸内環境が整っていく力が、子犬にはそなわっているのです。

おうちでできる、子犬のおなかの応援

子犬の腸内環境は、母犬の健康や暮らす環境、そして毎日の食事など、さまざまな要素に支えられて育ちます。

清潔であたたかい環境を整え、月齢に合った食事を用意することが、健やかなスタートを助けます。

米ぬか由来の生菌や食物繊維をふくむサプリメントも、腸のケアを考えるときの選択肢のひとつになります。

気になるときは早めに相談を

子犬は体力の予備が少なく、下痢や食欲の落ちこみが続くと体調をくずしやすい面があります。

今回の話はあくまで健康な子犬の腸内環境を調べた研究であり、病気を見分けたり治したりするためのものではありません。

ようすがおかしいと感じたら、無理に家で様子を見ず、早めに動物病院へ相談してください。

出典

Garrigues Q, Apper E, Rodiles A, Rovere N, Chastant S, Mila H. Composition and evolution of the gut microbiota of growing puppies is impacted by their birth weight. Scientific Reports. 2023; 13: 14717. DOI: 10.1038/s41598-023-41422-9